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3Dコンファレンス(英・ロンドン市)
2005年4月25日
報告者:シャープ(株)山本

情報ディスプレイ学会(Society for Information Display: SiD)の英国・アイルランド支部との共催で、立体表示技術・市場の現状についての情報交換を目的としたコンファレンスを開催。 欧州における3Dコンソーシアムの主催行事としては2年ぶり。 SiDと3DCの会員を対象として告知を行なったところ、欧州を中心に70名余りの参加が得られた。 コンソーシアムの幹事会社である日本SGIの柿本氏による基調講演をはじめ、合計9名の講演と活発な質疑応答が行なわれた。 また、別室にて希望者によるデモ展示も行われた。



1)3Dコンソーシアムの現状報告 (シャープ)
まず、シャープ欧州研究所のIan Thompson氏から、3Dコンソーシアムの活動報告と、2005年度の活動方針についての説明が行われた。
これまでに実施された種々の活動を報告すると共に、今年度は活動をより定着・拡大するために関連団体との連携を深めていく方針であることを紹介し、今回のSiDとの共催事業もその一環である、と説明。
また、これまでの活動を通して学習した、市場拡大に必要な要件として、各市場ごとにハード・ソフト・コンテンツともにきめ細かい対応が重要であることなどの提言がなされた。




2)Dynamic Digital Depth社 Chris Yewdall氏
3DC会員でもあるDDD社のChris Yewdall氏より、コンテンツ製作のプロの観点から一般市場とプロ市場それぞれでビジネスをどう立ち上げていこうとしているかという該社の取り組みについてプレゼンテーションがなされた。 ハリウッドの映画スタジオも立体視に再び注目していることなど紹介があり、付加価値ビジネスモデルとして期待を集めていることが説明された。




3)BAE Systems社 Ian Bickerstaff氏
BAE社は防衛や航空管制などをビジネスドメインとする技術開発会社で、そうした立場から特殊用途・プロ仕様の立体画像撮影・表示に関与している。 今回は特に立体画像撮影についてのかなりテクニカルなノウハウについて言及し、撮影精度によっていかに表示(立体視)がうまくできるかが左右されるということがプレゼンテーションされた。
該社の作成した立体ビデオのデモがシャープ製3Dノート上で行われた。




4)SeeReal社 Erik Nielsen氏
SeeReal社は3DCの会員であるドイツ企業で、欧米を中心に立体表示用PCモニターを販売している。 講演では、会社紹介の後、3D市場における有望な市場について言及。 CG・ゲーム、研究開発、石油産業、GIS、防衛産業、医療分野などが実際のSeeReal社の顧客とのこと。 また、多視点方式、ヘッドトラッキング、固定単視点などことなるソリューションの比較などについてもプレゼンテーションされた。




5)Fraunhofer PST社 Dieter Just氏
Fraunhoferはドイツの社団法人で、最先端技術の開発と商業化を支援する活動を行なっているもの。 Just氏はこの支援を受けて、時分割方式の裸眼表示装置を開発しており、講演ではその内容についてプレゼン。 他の方式に較べて視点の自由度など優位性があることをアピールした。 またTI社のDMDとCRL社の強誘電体シャッターを使用したシステムをデモ展示。




6)Kassel大学 Siegbert Hentschke教授
Kassel大学のPeripheral Microelectronics研究所では、様々な角度から立体表示に取り組んでおり、その内容をHnetschke教授より紹介。 用途ごとに立体用画像コーディングを変更する手法についてプレゼンテーションがなされた。
また、表示装置についてはプロトタイプのデモ展示も行われた。




7)Philips社 Oscar Willemsen氏
該社のR&D部門を代表し、Willemsen氏よりレンティキュラー方式の9視点タイプ裸眼立体表示モニターについて技術的なプレゼンテーションが行なわれた。 9視点にした技術的背景から、レンティキュラーレンズ方式でありながら2D/3D切り替え可能とした技術概要まで、全体の大きな流れを説明。 他の方式との比較における優位性など、実用性の高さをアピールされた。 20インチのデモ機の展示があったが、商品化の時期については未定とのことであった。




8)X3D社 Ingo Relke氏
業務目的での多視点裸眼立体表示装置について該社の取り組みに関する説明。 これまでに店頭広告用などでかなりの販売実績をあげていることの紹介があり、現在は100インチクラスの超大型モニターに注力しているとのこと。 その実例として、現在日本で開催中の「愛・地球博」において展示中の189インチリアプロモニターが紹介された。




9)DeMonfort大学 Phil Surman教授
英国LeicesterにあるDeMonfort大学のImaging & Display研究所で行なわれている立体表示関連の研究開発についてプレゼンテーション。 3DテレビをターゲットにPhilipsからの投資を受けて活動中。 ヘッドトラッキングを採用した裸眼立体視をベースに検討中。 現在第2世代試作機を製作中とのこと。 10年後には立体TVの市場が本格的に立ち上がるとみているとの説明があった。




10)iSuppli社 Andrew Murray氏
市場調査会社iSuppli社の、欧州のディスプレイ担当であるMurray氏から、3Dディスプレイの市場性と今後の見通しについてプレゼンテーションが行なわれた。




11)日本SGI 柿本氏
最後に3Dコンソーシアムの日本を代表する形で、日本SGIの柿本氏が講演を行なった。 該社が開発し推進しているInteractive Stereo Libraryの特徴と採用することのメリットについて説明。 実際のインプリメーテーションまで踏み込んだ詳細な例示と、シャープ3DノートブックPC上でのデモも実施。この日で最も活発な質疑応答が行なわれ、関心の高さがうかがわれた。




デモコーナー
講演者を含め、参加者の中で希望者によるデモが別室にて実施された。
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